日当たりが悪い家を売却するコツとは?意外なメリットもご紹介
不動産を素早く売却できるかどうかは、買主の需要を満たせるかどうかによって決まります。
日当たりが悪い家は需要が低くなりがちなため、思いどおりのタイミングで売却できないかもしれません。
今回は、日当たりが売却価格に与える影響や、日当たりが悪い家が持つメリット、そして早期売却に向けたコツをご紹介します。
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日当たりが悪い家の売却価格への影響
一戸建てか集合住宅かを問わず、日当たりの良し悪しは不動産査定額に大きく影響するため、日当たりが悪い家は日当たりが良い家と比べて売却価格が安くなるケースが多いです。
査定価格や売却価格が安くなりがちな理由としては、シンプルに買主からの需要が低いことを挙げられます。
日当たりが悪い家の需要が低い理由や、家の方角ごとに見た売却価格への影響について見ていきましょう。
日当たりが悪い家は需要が低く売却しにくい
不動産の購入を検討している方は、立地や間取り、設備といった条件だけではなく、日当たりの良し悪しにも注目するケースが多いです。
日当たりが悪い家は湿度が高くなりがちで、カビや結露が発生しやすいため、日当たりが良い家と比べると建物の寿命が短いと判断される傾向にあります。
さらに、日当たりが悪い家は「暗い」「寒い」といったネガティブなイメージを持たれることも多く、これも需要が低くなる原因のひとつです。
公益財団法人不動産流通センターの「価格査定マニュアル」によると、一戸建て住宅の査定項目に日照・採光が設けられており、状況に応じて査定額に+5%~-15%の影響を与えます。
このため、日当たりが悪い家の場合は、近隣の類似物件と比較して、査定価格が15%前後安くなることを覚悟しなければなりません。
家の方角が売却価格に影響を与える
家の方角によって日当たりの良し悪しや特徴が変わるため、方角も売却価格に影響を与えるポイントのひとつになります。
季節を問わず日照が良い南向きの家がもっとも人気が高く、反対に直射日光が入らない北向きの家は人気が低くなりがちです。
東向きの家は早朝の日当たりが良いことが、西向きの家は午後の日当たりが良いことが特徴で、これらの方角の家の需要は、買主の好みによって左右されるでしょう。
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日当たりの悪い家が持つメリット
日当たりの悪い家は、先述した理由により買主からの需要が低くなる可能性が高く、売却価格にもネガティブな影響がおよぶケースが多いです。
一般的には日当たりの悪い家は買主から敬遠されがちですが、実は日当たりが悪いからこそ得られるメリットもあります。
ここでは、日当たりが悪い家が持つ特有のメリットを3つご紹介します。
売却時のセールスポイントとしてそれぞれを把握しておきましょう。
メリット①夏は日陰になるため室内が涼しい
日当たりの悪い部屋には太陽光が差し込みにくいため、日陰になる箇所が多く、暑い夏も涼しく過ごしやすいことがメリットです。
近年の働き方改革により、自宅でリモートワークをする方が増えましたが、日当たりが悪い家なら真夏の日中も快適に過ごしやすいでしょう。
エアコンをつける場合も、室温が低い状態から稼働させられるため冷えやすく、設定温度や風量を低めに設定できるため、電気代も抑えられます。
メリット②日中外出する場合は日当たりの良し悪しが関係ない
そもそも、日中に自宅で過ごす時間が短い方にとっては、日当たりの良し悪しが生活に影響することがありません。
どれだけ日当たりが良い家に住んでいても、太陽が沈んだあとの条件は日当たりが悪い家と変わらないため、日当たりを考慮する必要がないのです。
日中はオフィスなど自宅以外で働く単身者の方や、共働きのご夫婦の場合などは、日当たりの良し悪しを重視せずに家を選んでも問題ないでしょう。
日当たりが悪い家の価格は割安になるケースが多いため、むしろお得で好ましい物件ともいえます。
メリット③家具やフローリングの日焼けを防ぎやすい
日当たりが良い家のデメリットとして挙げられるのが、家具やフローリングが日焼けしやすいことです。
家具選びにこだわり、高い費用を費やしてそろえた家具が、日当たりのせいですぐに色褪せたり、傷んだりしてしまうとがっかりするでしょう。
本も直射日光を浴びて日焼けしてしまうため、希少な本や大切な本を保管している方は、日当たりの良い家に住むと管理に苦労する場合があります。
日当たりが悪い家に住むと、そもそも室内に直射日光が入らないため、家具やフローリング、本を傷ませるリスクを抑えられます。
とくにフローリングを交換する費用は高額になりがちですが、日当たりが良い家と比べると劣化のスピードを抑えやすいため、リフォームの頻度を減らして節約することが可能です。
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日当たりの悪い家を素早く売却するコツ
日当たりの悪い家にもメリットはありますが、それでもネガティブなイメージを抱く方は多く、売却に苦労するケースは少なくありません。
しかし、いくつかのコツを活かして不動産売却を試みることにより、日当たりの悪い家でも素早く、高く売却できる可能性を高められます。
ここでは、日当たりの悪い家を売却するコツを3つご紹介するので、売却ができるか不安を抱えている方はぜひ参考にしていただけると幸いです。
早期売却のコツ①部屋の照明で暗さをカバーする
日当たりの悪い家を売却しにくい理由のひとつが、内覧時に暗い印象を与えてしまうことです。
太陽光だけで室内を明るく見せることは困難ですが、室内の照明を工夫することにより、明るい印象を持ってもらえるかもしれません。
たとえば間接照明を設置すると、直接照明よりもあたたかみを感じやすくなることに加えて、おしゃれな空間を演出できます。
不動産会社のチラシや、不動産ポータルサイトに登録される写真も物件の印象を左右するため、室内の写真を撮影する場合も、すべての照明をつけて室内を明るくしましょう。
早期売却のコツ②掃除や換気を徹底して清潔感を出す
日当たりが悪い家は「ジメジメしている」「カビが生えそう」といった不潔なイメージを持たれやすいため、掃除や換気を徹底して清潔感を出すことは早期売却を実現させるコツです。
とくに水回りなどの湿気がたまりやすい場所は、内覧の予約が入るたびにこまめに掃除して、清潔な状態を維持しましょう。
日ごろから定期的な換気を徹底したり、除湿器をつけたりして湿気対策をおこなうと、カビの発生を防ぎやすくなり、掃除の手間も省けます。
早期売却のコツ③ターゲットに合ったセールスポイントを用意する
先述したように、日当たりが悪い家だとしても、見方を変えればメリットになるポイントがいくつもあります。
物件ごとのターゲットに合ったセールスポイントを用意して、買主が内覧に訪れた際に伝えると、購入に向けて背中を押せる可能性があるでしょう。
たとえば家族に専業主婦(主夫)がいる買主をターゲットにする場合は、夏場を涼しく過ごせることや、エアコンの光熱費を抑えやすくなることなどが、セールスポイントになります。
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まとめ
日当たりが悪い家は買主からの需要が低くなりがちなため、売却価格に15%前後の影響が出る場合があります。
ただし、夏場も涼しいことや、家具が日焼けしないことなど、日当たりが悪い家ならではのメリットがあることも事実です。
照明や掃除で工夫をするなどのコツを活かせば、日当たりが悪い家でも早期売却を実現できるでしょう。
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